日本だけの略礼装の為の 日本の礼服です。世界の多くの人々の目には、単なる黒のビジネススーツですが、着方によっては、朝から夜まで、慶事、祝事から弔事まで、多くのセレモニー、レセプション、パーティなど、フォーマルな場に幅広く対応出来る、便利な服です。
但し、この服に白ネクタイは絶対に、いけません。裏のビジネスの関係者と、世界の人々は見ています。ご注意。ご注意。
ブラックスーツ(略礼服)は、1960年代に、第二次大戦前に 欧米で流行した重役の執務服 ディレクターズスーツ(ダークなダブルのスーツ)と、それから派生した モーニングに次ぐ 昼の準礼装ディレクターズをヒントに、日本で作られました。
当初は、慶事には モーニング用の縞ネクタイを、弔事には 黒ネクタイを 用いていました。この組合せは、今でも 世界に通用するグローバル・スタンダードの礼装です。
折からの 新生活運動(冠婚葬祭の簡素化を目指した農村運動)と連携して、瞬く間に全国に普及しました。
1970年代に入り 私共が、花ムコ用モーニングタイとして発表した 白ネクタイが、ブラックスーツ(略礼服)と組合されて、略礼装が大流行…、そして 現在の形の略礼装が、定着しました。
花ムコの場合は、単なる白いネクタイでも 礼服モーニングとの組合せで、世界の多くの人々が礼装と認識致しました。しかし、単なる黒のスーツに 単なる白いネクタイの組合せには、世界の多くの人々が ???です。
最近は若い人達の間で、略礼服離れが急速に進んでます。21世紀は国際化の時代、いずれは、世界の礼服・タキシードに替られる礼服です。
日本の常識 ブラックスーツ(略礼服)に白ネクタイの略礼装は、世界の非常識です。世界の多くの人々が 礼装と認識するグローバル・スタンダードの着方とは…、
ブラックスーツ(略礼服)(シングルの場合はベストも)+立衿シャツ+アスコットタイ(モーニング縞ネクタイ、白以外の礼装用ネクタイでも可)+白のポケットチーフの組合わせ。
夕暮れ迄に お開きのセレモニー・パーティにOKです。立衿のシャツで、世界の多くの人々は礼装と認識します。モーニングの縞ズボンを用いると、よりフォーマルになります。
世界では、ブラックスーツより ダークスーツの方が 一般的です。ネクタイは、白は避けるが無難。派手な色柄のネクタイも オモシロイ。
ブラックスーツ(略礼服)+立衿のシャツor白・色物のワイシャツ+蝶ネクタイ+カマーバンド(シングルのブラックスーツの場合)+ポケットチーフの組合わせ。
昼近くから始まるセレモニー・パーティにOKです。蝶ネクタイで、世界の多くの人々は礼装と認識します。黒は、正礼装orサービス業、避けるが無難。エコ蝶タイを御薦めします。立衿のシャツで よりフォーマルです。
注:蝶タイ、カマーバンドは、黒が一番フォーマル。グレー、紺、エンヂも人気。
注:立衿ヒダ胸黒釦シャツが、よりタキシード風です。
パーティは、人と人との出会いの場。礼装は 周りの人々同じでも、違い過ぎても駄目。これなら、周りの人々が違和感 覚えぬ程度の、丁度良い位の違いです。日本国内は元より、世界中 何処でも通用します。少しも可笑しくありません。
パーティは、いつもと少し違う、みんなと少し違う礼装で、胸を張って、堂々と御出掛け下さい。キラリ光って見えます。
その時々のスーツの流行に影響されて、英国調にイタリア風、シングルの一つ釦・二つ釦・三つ釦、ベストの有・無、ダブルの二つ釦・四つ釦・六つ釦、衿型はピークドラペル・ノッチラペル、衿幅も広くなったり・細くなったり、ズボンの裾の折返しの有・無、ズボンのタックも0.1.2.等々、様々です。
私としては、シングル・ピークドラペル・一つ釦・黒&グレーのベスト付、ズボンの裾は折返し無し…こんなデザインのブラックスーツ(略礼服)が、あれば一着 欲しいです。
よりフォーマルな感じで、色々な着方・着こなし・着回しが、楽しめそうです。
衿型:ピークドラペルは、世界の人々が認める礼服、燕尾服・モーニングと同じ。
上着:シングル・一つ釦は、世界の人々が認める礼服、モーニング・タキシード(定番品)と同じ。
ズボンの裾の折返し:無しが フォーマル。有りは カジュアル、裾捲くりから。
葬儀の際の、略礼服に黒ネクタイは、日本人の勘違い。葬儀の式服の色は、日本では古来より白。欧米ではダーク。関東大震災を境に、ダーク=ブラックと誤解した日本の人々によって、黒一色の現在の形に。
そして、近親者はブラツクスーツ(略礼服)、一般の参列者はダークスーツに黒ネクタイが、グローバル・スタンダード(世界基準)の葬儀の式服です。
尚、私共が批判するは、ブラックスーツ(略礼服)に白ネクタイの「略礼装」にて、決して「略礼服」その物には有らず。ブラックスーツ(略礼服)は、冠婚葬祭 色々な場に着られる、重宝な服と認識しています。
着方・着こなし次第で、世界の人々が認める、昼の「アスコットな楽礼装」も、夜の「タキシードな楽礼装」も楽しめます。