清涼、爽快、夏のスーツです。これを、酷暑の折の「夏礼装」に、利用しない手は無いでしょう。
夏のパーティの招待状、ドレスコードは、大抵「平服で…」と書いてあります。蒸暑いこの時季に、無理して、暑苦しくて固苦しい、『礼服で礼装』の必要は無いでしょう。(なお、夏の略礼服に白ネクタイの略礼装は、世界の非常識です。ご注意の程)
さりとて、折角のパーティです。『平服で平装』いつものスーツで、いつもの装いは如何なものでしょう。ビジネスそのまんまの格好が許されるのは、当日 突然の連絡で出席するパーティだけです。
前もって案内状が届き、出席の返事まで出したパーティでは、そのパーティに相応しい、それなりの礼装をするのが、主催者への礼儀かと思います。
夏は、思い切ってサマースーツで 世界の常識『平服de礼装』を、お試しあれ。洒落てます。涼しいですよ。楽ですよ。
●夏礼装の基本
サマースーツ+立衿のシャツor流行の色物のシャツ+蝶ネクタイ+(カマーバンド)+ポケットチーフの「タキシードな夏礼装」
- サマースーツは、着て涼しく、見た目にも涼やかな、お気に入りのものを着用します。
ズボンは、必ずサスペンダー吊って、スッキリと涼しげに見せます。ズリ下がったズボンは、だらしなく暑苦しく見えます。
- 立衿のシャツは、タキシードシャツとも呼ばれている、定番のフォーマルシャツです。何よりも、蝶タイの着脱が簡単なのが、夏には一番有り難い。
会場へは、ノーネクタイで、衿を大きく開けて涼しくお出掛け下さい。受付けの前に蝶タイをします。蝶タイの紐を、シャツの背テープに通す事、忘れずに。
- 蝶ネクタイは、礼装の決め手です。蝶タイさえしていれば、世界中の人々がフォーマルと認識します。
夏は、小さめの蝶タイが涼しげに見えます。色は、シルバーグレー系、紺系が夏向きかと、思います。
流行の濃い色物のシャツの場合は、白の蝶タイが 夏らしくて素敵です。
- カマーバンドは、パーティの場よっては効果的です。
例えば、暑くて暑くて上着の釦を全部外しても、カマーバンドをしていれば、だらしなく見えずに、むしろおしゃれに見られます。
二次会で大いに盛り上り、上着を脱いで蝶タイとって、シャツの第一釦、第二釦外しても、カマーバンドさえしていれば、その場に相応しい礼装と申せましょう。
- ポケットチーフ、夏は白、薄手の物なら、なお結構。ご婦人用、レースなんかも面白い。白、淡い色のスーツには、鮮明な色物も洒落てます。
挿し方は、気分次第で御好きな様に、別に決まりは 有りません。
「サマースーツ 蝶タイすれば タキシード 立衿のシャツで よりフォーマルに」(タキシードは礼装の同義語。蝶タイをすれば、世界の人々は礼装と見てくれる、と言う事です。)