参列者の全員が、ブラックスーツ(略礼服…)に黒ネクタイの略礼装と言うのは、確かに異様です。「これ変」どころか、日本人の私でさえ、時には恐怖心を覚える事もあります。まして、他国の人々が葬儀に遭遇したら…と思います。
日本の喪服は、古来より白。黒に変ったのは1897年、英照皇太后の葬儀の際に列強の諸国に倣っての事。
1911年には皇室喪服規定で定められたが、一般に普及したのは1923年の関東大震災の後に、貸衣裳屋さんの窮余の一策から。
現在の略礼装になったのは、1950年代、第二次大戦後の新生活運動によってです。
いずれの場合も、日本人のダーク(暗い色)即ち黒、との勘違い思い込みからと、思われます。
それでは、タキシード会議が提案する、弔事の際の礼装です。
訃報を聞いて駆け付けます。改まった礼装は、奇異な感じが致します。平服で差支え無し!と思います。
故人を偲び、想い出にひたる「つどい」です。近親者だけなら、例の略礼装も必要ないでしょう。黒ネクタイをすれば良し…と、しませんか。(私も、真夏の法事では往生してますので…)