宴JOYパーティ…これは、タキシード会議の願いです。
パーティでの服装の悩みも、突き詰めれば「礼服のタキシードで行くか、平服のスーツで行くか」二者択一の問題です。しかし、どちらの「服」を選んでも、パーティを楽しむ「装」を知らなければ、問題解決にはなりません。
タキシード会議は、タキシードパーティから、礼装不要と思われる気楽なパーティまで、色々なパーティに対応出来る、楽しい礼装「カジュアルブラックイ」を提唱しています。
ブラックタイ(blacktie)とは、黒蝶タイ、又は タキシードの事…、このどちらかを、必ず用います。
気兼ねなく楽しめるパーティの、普段着の礼装です。カジュアルな上着(ジャケット、ブルゾン、カーディガン、Gジャン、革ジャン等)+ブラックタイ(黒蝶タイ)の組合わせ。
立衿のシャツ、黒のカマーバンド、黒のズボン、タキシードのパンツ等を組合わせると、よりフォーマルになります。楽しい「タキシードな楽礼装」です。
「カジュアルも 黒蝶タイで タキシード 立衿のシャツで よりフォーマルに」
(タキシードは礼装の同義語。蝶タイをすれば世界の人々が礼装と見てくれます。と言う意味)
タキシードパーティを楽しむ、肩の凝らない礼装です。ブラックタイ(タキシード)+カジュアルなシャツ(バンドカラー、マオカラー、イタリアン、ハイネックのセーター等)の組合わせ。
蝶タイは致しません。替ズボン、ジーンズ、チノパン等を組合わせると、よりカジュアルになります。楽しい「タキシードの楽礼装orラフ礼装」です。
「ラフに着て 着楽気楽な タキシード 遊び心と 洒落っ気できめる」
パーティの趣旨、場所、主催者、出席者、同伴者など色々考えて、そのパーティに最もふさわしいカジュアルブラックタイで、宴JOYパーティ大いに楽しんで下さい。カジュアルブラックタイは、世界の人々が認めるグローバル・スタンダード(世界基準)の礼装です。
私の体験談です。カジュアルなパーティは、大抵の場合、招待状も予告も無しに、突然の電話から始まります。多くの日本の人々と同様に、十数年前の私は、それがパーティである事も、礼装をした方が良い事も、そして、いかなる礼装を、すべきかも知りませんでした。
夏の日の昼下がり、外国人の友達から電話、「コレカラ、ウチニ、コナイカ…」
彼のマンションのドアが開く。中から美味しそうなカレーの香りと、賑やかな話し声。半袖のワイシャツに、蝶タイ&カマーバンド姿で出迎えた彼曰く、「友達の奥さん達に、本場印度カレーの作り方を教えている内に、折角だから、皆を呼んで試食会を…」と話しながら、していたカマーバンドを外して私に。私「……?」
彼「ソレ、シタホウガ、タノシイヨ。」 言われるままに、開襟シャツに替ズボンに、カマーバンドをして居間兼食堂へ。
中では、20人程がカレーの鍋を囲んで、普段着のパーティ真っ最中。ポロシャツあり、ジーンズあり、アロハあり。ただし全くの普段着は、一人か二人。ほとんどが、蝶タイをしてました。中でも、Tシャツ、チノパンに金色のカマーバンドの青年が、一人モテ捲ってました。
日本人の感覚では、とてもパーティとは思えない、この様な集まりでも、あるいは、パーティであっても、礼装の必要な無いと思われる、気楽な仲間内のパーティでも、礼装とは言えそうも無い礼装で良いのです。とにかく、そのパーティに相応しい礼装を致しましょう。「パーティは 親しき仲にも 礼儀あり」です。その方が何倍も、パーティが楽しくなります。基本は簡単です。その気になれば、誰でもスグに出来ます。
こざっぱりしたカジュアルな服装に+礼装用のサスペンダー・タキシードのパンツ・蝶ネクタイ・カマーバンドの内、何点か選んで用いる、タキシードな礼装。勿論、一点でもOKです。
「カジュアルな パーティでする ラフ礼装 遊び心と 洒落っ気でキメる」
クリスマス!男ならタキシードです。大袈裟かな?と感じる様でしたら、蝶タイをしないで、シャツをカジュアルなもの、又はタートルネックのセーターにしてみて下さい。
タキシードは、どうもと思われる様でしたら、いつもの服に、蝶タイだけでもしてみて下さい。『どの服も 蝶タイすれば タキシード 立衿のシャツで よりフォーマルに』 と、世界の多くの人々は認識しています。
パーティは、遊び。正しいタキシードは、お呼びじゃない。楽しいタキシードで、遊べや 遊べ!」
ニューイヤー(カウントダウン)パーティは、ハチャメチャな馬鹿騒ぎが恒例の様です。
ドレスコードはブラックタイ、タキシード着用でも、宮廷晩餐会に御出席の様な「正しい礼装」の着方・着こなしは、相応しくありません。パーティを宴JOY出来ません。
ちょっと くだけた「カジュアル・ブラックタイ」の着方・着こなしが、良いでしょう。例えば、蝶タイ&カマーバンドを色柄物にするとか、カジュアルシャツ・小物を組合せるとか・・
とにかく、遊べる礼服はタキシードだけです。タキシードで、A happy New Year!
タキシードは黒のショールカラー(へちま衿)・シングルの、昔からの定番品を御勧め致します。
ダブルのタキシードはカマーバンド不要ですが、しゃれた色柄物のカマーバンドで遊ぶ事は、出来ません。カジュアルシャツ・小物を、組合せる事も難しい。
シングルの上着なら、釦を外してリラックスしていても格好良く見えますが、ダブルの上着では、だらしなく見えるだけです。
とにかく、遊べる礼服は定番品のタキシードだけです。遊び難いダブルのタキシードは再考の程、願います。
勿論OKです。ドレスアップした彼女を、優しくエスコートして下さい。きっと、夜景の素晴らしい、一番良い席に、案内される事でしょう。御成功を祈ります。
「そうそう、デートの際のプレゼントと、同じブランド物のスカーフを四つに切って、ポケットチーフにして行った御仁が、いましたっけ…。」
オペラ鑑賞だけなのだろうか?御一緒する女性の服装は?私も 迷いに 迷っての回答です。
勤め帰りのオペラ鑑賞ならば、ネクタイを蝶タイに替えるだけで、場に相応しく、十分に御洒落な装いと思います。閉演後、軽く一杯 何処へ行っても、素敵な紳士に見られます。
御自宅からの御出掛けで、オペラ鑑賞の後、予約してある一流レストランでディナー、彼女も、それに相応しいドレスで…となれば、貴方様の服装計画(スーツに、蝶ネクタイ、立衿シャツ)に大賛成です。
シングルのスーツの場合、ベストを着れば、スーツの基本に忠実な礼装になります。
夏でしたら、ベストに替えて カマーバンドの方が涼しくて、よりタキシードな礼装です。
ダブルのスーツの場合は、カマーバンドは 要りません。どうせ 見えないのですから…。
「オペラシアター…、○○ホテル…、スーツでも、蝶タイすれば タキシード 立衿のシャツで よりフォーマルに」です。気楽に 着楽な 楽しい礼装で、オペラを、ディナーを、楽しんで下さい。
お食事は、リゾートホテル内のレストランでしょう。とにかく、ジャケット等の上着を着ていれば、入場を断られる事は無い筈です。ネクタイをしてれば御の字です。
更に「タキシードな楽礼装」なら、きっと良い席に案内してくれると思います。『なにもかも 蝶タイすれば タキシード 立衿のシャツで よりフォーマルに』この事は、私も米国発の情報と信じていましたが、後にパーティで一緒になったニュージーランドの人から、これはオーストラリアが発信源、と知らされました。今から20年も前の事です。
とにかく、半ズボン・半袖シャツでも「ネクタイすれば ビジネスで、蝶タイすれば ・・」と言うカジュアルな御国柄の処です。「正装」と言う事も、「ネクタイ締めて上着だけは着て来てね。」と考えても大丈夫です。
細かい事は、気にしなくてもOKですが、レディファーストは米国以上かも知れません。蝶タイ・ポケットチーフは、奥様のドレスと良く似合う色柄物を、選んで下さい。
御二人お揃いのアクセサリーを用いるのも、宜しいでしょう。例えば、ブローチをスーツの衿に付けるとか・・。例えば、スカーフ。小さめなものor切ったものを、ポケットチーフとして用いるとか・・、仲睦まじい処を演出して下さい。アクセサリーは、現地で御求めにになるのも、楽しいと思います。
私も国内の一流ホテルで、スーツに蝶タイをしていたら、優先的に良い席に案内された事が2・3回ありました。
旅行社が「正装」を奨めるのも、この様な事情からと思います。
ロンドンでの一連のブライダル行事、色々と御悩み多い事と、御察し申上げます。私とて現地の事情には、はなはだ疎く、基本的な事柄のみで、適確な御答が差上げられない事を、先ずは御赦し願います。
紳士の国イギリスです。17世紀後半から今に伝わる「紳士の正装」を致しましょう。これは、礼装だけとは限りません。紳士の正しい装い…服装の基本です。勿論「着るモノ」及び、そのデザイン等は、その時代、時代で変って来ましたが、英国の人々は21世紀も、この基本の「着方」は、変えないでしょう。私も、変わらないと思います。
「紳士の正装」の基本は、着る服は、さて置き、必ずベスト・シャツ・ネクタイの三点セットを用いる事です。これを踏まえての、今回のアドバイスです。
会食での新郎様の服装について。
1990年代に入り英国でも、礼装用として立衿シャツが復活し、三つ揃のダークスーツ+立衿シャツ+蝶タイのスタイルが、レセプション・パーティで大流行、との情報も届いています。この場に相応しい「紳士の正装」「タキシードな楽礼装」かと思います。
同じくお父様方の服装について。
この様な場合、御一緒する女性の方々の服装に、格を合せます。これも紳士の装いの基本です。
ブラックスーツとの事ですが、欧米の人々なら迷わずタキシードでしょう。多少抵抗感も御有りでしょうが、ここは一番、蝶タイをして下さい。これだけで世界の多くの人々は、「タキシードな楽礼装」と認識致します。シャツは、立衿シャツがよりフォーマルで、蝶タイするのも簡単に出来ます。
黒い服に黒の蝶タイ、フォーマル過ぎて、固すぎます。蝶タイをグレー系or細かい柄物に、変えてみて下さい。更にポケットチーフ、アクセサリーで、御洒落をして下さい。例えば、ポケットチーフの色を、奥様方の衣裳に合せるとか、真珠のピンブローチを衿に挿すとか…如何でしょうか。
ホームパーティに、タキシードを着て行かなくて良かったですね。私は、初めて外人さん宅のホームパーティに招かれた時、正しい「タキシードの正礼装」で恥ずかしい思いを致しました。
日本の多くの人々が知っているタキシードの着方は、本場アメリカの人々が「フルドレス」(完全武装・重装備)と言い、彼らも一年に一回有るか無しかの着方です。
場数を踏む内に、「タキシードのジャケット&パンツ+立衿のシャツ+蝶タイ&カマーバンド」の「フルドレス5点セット」の内、1、2点を用いた楽しい「タキシードなorタキシードの楽礼装」をすればOK、と言う事に気付きました。
折角のパーティです。普段着そのまんまは、イケマセン。次回のホームパーティには、普段着の楽しい「タキシードな楽礼装」で御出掛けになってみて下さい。周りの人々の、貴方を見る目が違っている事に、お気付きになる筈です。