私の場合は、必ず蝶タイをします。世界中の多くの人々は、蝶タイをするとフォーマル、ネクタイをすればビジネス、ノーネクタイならカジュアルな場に相応しい服装と、認識しています。
次に、そのパーティの場に相応しい礼装を、心掛けます。周りの人々と全く同じでは駄目。その場に埋もれてしまいます。さりとて、周りの人々と違い過ぎても駄目。その場から浮いてしまいます。少し違える位に致します。
そして、家内と一緒の場合は、妻のドレスに合わせる様に心掛けます。例えば、ドレスの余り布を、ポケットチーフにするとか…。
最後に、ブラックスーツ(略礼服)に白ネクタイの略礼装は、決して致しません。日本の常識…略礼装も、世界の人々の目にはビジネス、しかもダーティなビジネスに係る人々の服装と、映る様です。礼装に於ける、日本の常識が世界の非常識の一例です。
21世紀は、国際化情報化の時代です。グローバル・スタンダード(世界基準)の楽しい「タキシードの楽礼装」「タキシードな楽礼装」を、致しましょう。
宴JOYフォーマル、パーティの礼装は、遊び心と洒落っ気で、キメテ下さい。楽しいパーティで 有ります様に。
「パーティは 人と人との 出会いの場」と考えれば、立食パーティは、その最たるものです。このチャンスを逃す手は、有りません。
そして老婆心ながら一言。足元しっかり。2時間は、立ち放し、歩き通しと覚悟して、靴は履きなれた、ブラックシューズ(黒短靴)で…。
エチケット・マナーに関する本は、数多く出版されていますので、そちらを参考にして下さい。
色々なマニュアルが載っていますが、レディーファーストの国の作法を、そのまんま実行に移す事は、我々日本男子にとっては、至難の業です。そして、もし日本の女性に完璧に実行したら、多分 キザな奴と、嫌われる事でしょう。
先ずは、普段が肝心です。御一緒に外出の際は、一体感が感じられる服装・お洒落に心掛けましょう。
ペアルックでは、ありません。着る物・アクセサリーで、御二人の仲睦まじい処を演出する様にして下さい。パーティの時、自然に振舞える様になれます。
そしてカッコイイ技は、貴方が本当に彼女を愛していれば、いざと言う時に、自然に出来るものと、私は確信しています。
10年以上も昔の話、私の次男の場合です。家族でホテルのクリスマスパーティ。外に出たら、いつしか本降りの雪。タキシードのジャケットを脱ぎ、婚約者の肩に羽織らせると、降りしきる雪の中を駐車場の外れ迄、車を取りに駆けて行きました…。
的確な回答が差上げられなくて、ごめんなさい。
私の場合です。家内同伴の時は、家内のハンドバッグに入れて貰います。
私一人の時は、財布も、筆記具も、老眼鏡も、(スモーカーなら、たばこも、ライターも)、鞄に入れてクロークに預けます。パーティ会場に持込むのは、名刺入れだけにしています。
「男のハンドバッグって有りませんか?集金用じゃなくて…洒落たのが…」
お洒落に「軽井沢ブラックタイ」で、お出掛けになっては、如何でしょうか。
コートにマフラーが使えない季節は、蝶タイをポケットに忍ばせて、アスコットスカーフで出かけます。会場のどこかで、蝶タイに取り換えて出席。お開きの後は、再びアスコットスカーフに取り換えて下さい。。
蝶タイとアスコットスカーフ、両方あると重宝します。例えば、カジュアルフライデー。スーツにアスコットスカーフで出社、ビジネスで人に会う時はネクタイ締めて、夜は蝶タイでパーティと、その場にふさわしい、スーツの着こなしが楽しめます。
詳しくは、次の「軽井沢ブラックタイ」を御覧ください。「アスコットスカーフの緩まない結び方」解説付。
ブラックタイ(black-tie・黒蝶タイ)はタキシードの事です。
タキシードは正しい着方「正礼装」の他に、色々な楽しい着方「楽礼装」が沢山あります。「軽井沢ブラックタイ」は、そのホンの一例です。
正しい着方のタキシード「正礼装」では、着るも面倒、着ては窮屈、出掛けるのも億劫、これではパーティ楽しめない。それも、その筈、これは1920年代に確立した、宮中晩餐会等、公式のセレモニー、レセプションの為の特別の着方ですから。
楽しい着方のタキシード「楽礼装」なら、着るのに楽で、着て楽で、気軽に出掛けて宴JOYパーティ、間違いなし。タキシード着用の機会もグーンと増えます。先ず手始めに「軽井沢ブラックタイ」で、ディナーを、パーティを、楽しんで下さい。
ずーっと以前、私がタキシードを着始めた頃は、タキシード一式を持参して、パーティ会場の更衣室で着替えるのが、当り前でした。
1986年「タキシード100年」のクリスマス・忘年会の更衣室は、何処も大混雑。かくて、自宅よりタキシードを一着為し、コート、マフラーに身を包み、パーティ会場へ。
しかし、マフラー不用の春ともなれば、パーティ行き帰りの市中・車内の視線が、立衿・蝶タイの襟元・胸元に集中している様な気がして、気になり始めると気になって、気になって…。ふと思い付いて、蝶タイをポケットに、アスコットスカーフで出掛けたのが、「軽井沢ブラックタイ」の始まりです。
コートも要らない季節には、タキシードの上着・蝶タイ&カマーバンドをショッピングバッグに入れ、ジャケット+アスコットスカーフで会場へ。受付け前に上着を替えて、蝶タイ&カマーバンドをして、着て来たジャケット、アスコットスカーフは、ショッピングバッグに入れて、クロークに預けて 宴JOYパーティ。
パーティの行き帰りから始めた、この着方は、その後、結婚式の二次会、ホテルのディナー&パーティ、ホームパーティ等々、カジュアルなパーティの場に着用範囲を広げて行きました。
1991年10月、軽井沢のホテルより、タキシードパーティの会場にて、タキシードの話の講演依頼あり。
当日、ホテルに到着、早速タキシードに着替えたら、小道具のアスコットスカーフを忘れて来たのに気付き、慌てて売店へ。見ればスカーフの花盛り。聞けば「浅間おろし」の風強く、スカーフは、軽井沢ファッションの必須アイテムとの事。
スカーフをアスコットスカーフ風に結んで、タキシードの「正しい着方」から「楽しい着方」と話は進み、「カリフォルニア・ブラックタイ」「テキサス・ブラックタイ」等、アメリカの御当地ブラックタイ(タキシードの着方)を紹介、この着方「軽井沢ブラックタイ」としては如何と提案。拍手、拍手でパーティ大いに盛り上り、以後、講演では「軽井沢ブラックタイ」と紹介させて頂いております。
基本の着方:タキシード+立衿のシャツ+アスコットスカーフ
アスコットスカーフは、あそび、くつろぎ、ゆとり等を表現します。
百貨店、専門店のネクタイ売場で、「アスコットタイ」の名で売ってます。業界人も「アスコットタイ」昼間のフォーマル用と、「アスコットスカーフ」カジュアル用を混同している様です。
アスコットスカーフの結び方、御存じないのは貴方だけでは有りません。行楽の人々の中にも、TVの対談番組の有名人にも、緩んでしまったアスコットスカーフ、よく見掛けます。
それでは、緩まないアスコットスカーフの結び方、御伝授申し上げます。鏡を見ながら、2・3回の練習で、上手に結べます。