夏のパーティの招待状、ドレスコードは、大抵「平服で…」と書いてあります。蒸暑いこの時季に、無理して、暑苦しくて固苦しい、『礼服で礼装』の必要は無いでしょう。(なお、略礼服に白ネクタイの略礼装は、世界の非常識です。ご注意の程)
さりとて、折角のパーティです。『平服で平装』いつものスーツで、いつもの装いは如何なものでしょう。
この夏は、思い切ってサマースーツで、世界の常識『平服de礼装』を、お試しあれ。洒落てます。涼しいですよ。楽ですよ。
サマースーツ+立衿のシャツ+蝶ネクタイ+(カマーバンド)+ポケットチーフの「タキシードな楽礼装」
「サマースーツ 蝶タイすれば タキシード 立衿のシャツで よりフォーマルに」
暑い、熱い、暑い、夏の結婚式・披露宴に、パーティです。正式、正装、正礼装…「正しい」に拘る事は ヤメにして、トロピカル(熱帯)の耐暑の知恵を生かした、「夏の快適アイテム」を上手に組合せた「タキシードな夏礼装」で対処して、大いに宴JOY致しましょう。
品名に付けた、◎は礼装品定番、○は礼装品一応、△は礼装品以外を示します。夏礼装も、服・シャツ・小物の組合わせは自由ですが、「礼装品組合せ表」を参考に、必ず◎礼装品定番を一品以上は用いて下さい。
誰にでも 何事も無い 夏は無し。チャンスあらば 蝶ネクタイに チャレンジを!
1920〜30年代。
街を行き交うスマートな紳士達の、カンカン帽・パナマ帽・麻の背広・麻のシャツ・蝶ネクタイは、柳と共に戦前の銀座の夏の風物詩でした。
夏服と一緒にネクタイも、キリッと結んだ涼しげな蝶ネクタイに「衣更え」。日本の伝統行事に、英国伝統の「スーツの正装」を取入れた、先人の知恵に脱帽するのみ。
1960〜70年代。
営業担当の私の夏は、色物の半袖シャツに蝶ネクタイ。訪問先の入口で、結び上がりの良し悪しで 商売運を占いつつ、手早く結んでイザ商談。外に出たなら、解いてシャツのポケットに。結んで解いて繰り返し、嵩張らなくて、涼しくて、ちょっと目立ったその為か、大いに成績上げました。
1980年代半ばの夏。
タキシード勉強中の私は、外人さん宅のパーティで、ジーンズに半袖シャツも、蝶タイすればタキシード(世界の多くの人々が 認識する礼装)になる事を、知りました。
この時以来の私は、夏だ!パーティ!蝶ネクタイ!です。世界の多くの人々も、同様同感かと思います。
「ところで、蝶ネクタイは御持ちですか?した事は?」「…。」
蝶ネクタイは、胸ポケットにも入る、最も小さく、安価で、簡単便利で、手っ取り早い、フォーマル(ネック)ウェアです。そして、世界の多くの人々が認識している、最も大きなフォーマルウェアです。何しろ、全ての服をフォーマルに変える事が出来るのですから。
蝶タイ持たぬは、礼服を持っていないのと同じ事。蝶タイ持たぬは、男の恥!
「…と言われても、ホテル・レストランのフロアースタッフと間違われそうだし、何となく気恥ずかしい様な…」「ゴチャゴチャ言わずに、物は試し、ためしてガッテンです。」
夏はカジュアル。ポケットに蝶タイを! 例えば、デートに営業・外回り、敷居が高く何となく、上着なし・ノーネクタイでは入り難い様な処でも、蝶タイすれば大丈夫。堂々と胸を張って御入りなさい。
蝶タイは、習うより慣れよ!今の蝶ネクタイは、留め金具を引っ掛けるだけ。昔の手結びに比べ、ずっと使い易く簡単です。今から蝶タイ始めれば、クリスマス頃迄には慣れて来て、度胸も付いて 宴JOYパーティ充分に、楽しめます。
夏は蝶ネクタイを始める、一番良い季節です。
夏のブライダル&パーティ。ドレスコードは、無しor「ご自由に…」or「季節柄、平服でどうぞ…」
数年前の6月。姪の結婚式・披露宴。英国伝統のスーツの正装(夏のスーツ+立衿シャツ+蝶ネクタイ)で出席したら、同じ様な服装をした外国人の招待客と意気投合。フォーマル談義・ファッション談義の花が咲く。
ある年の夏休み。リゾート地の洒落たレストランで、家族揃って夕食。半袖シャツに蝶タイしてたら、奥の落着いたテーブルに案内される。ふと見れば、入口の近くは、カジュアルファッションそのまんまのグループばかり。
7月下旬。都内ホテルで高校の同窓会。幹事役の私は、生成りのシャツジャケット+プレスの効いたジーンズ+ブルーのダンガリー半袖シャツ+社交ダンスの白蝶タイ…。皆の服装が、今から楽しみ。
『夏パーティ 蝶タイ位はして来て頂戴 いつもと違う 君に会いたい』 蝶ネクタイで、皆を アッと驚かせましょう。
夏も元気に Enjoy party!宴joy formal!いってらっしゃい!